整地について – 薬円台囲碁クラブ

薬円台囲碁クラブ

整地について

2022.1.12

囲碁教室

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

本日は「整地」について書きたいと思います。

図解で説明しますので、初めての方やこれから囲碁を覚えたい方におすすめの記事となっております。

 

*こんな方に読んでほしい*

 

☑囲碁をこれから始めたいと思っている方

☑囲碁のルールを知りたい方

☑整地のコツを知りたい方

 

 

整地とは?

 

「整地」とは、終局(対局の終わり)の際にどれだけ陣地を作ったかを数える作業です。

数えるのは、自分ではなく相手の陣地を数えます。

終局時の陣地(バラバラになった状態)を、碁石を移動して数えやすくします。

 

 

整地のポイント

 

整地のポイントは、掛け算(縦×横)を用いて10目単位(10, 20, 30…)になるように碁石を移動することです。

 

・掛け算を使って碁石を移動(3×4=12目)

・10単位になるよう碁石を移動(2目埋めて12→10目にする)

 

 

整地の流れ(図解)

 

13路盤で図を交えて解説します。

今回は黒地の整地を例に解説します。

 

 

【整地手順】

 

①対局が終了したら、まずアゲハマ*を碁盤上の相手陣地(この場合は黒地)に戻します。

*アゲハマ=対局中に取って碁笥の蓋に入れた相手の石

 

アゲハマを戻す

 

 

②相手が取った石を相手の陣地に戻します。(この場合は白地にある黒石を黒地に戻します)

 

相手の取った石を自陣に移動

 

 

③下図のように相手の陣地内(この場合は黒地内)でバラバラになった石を整えます。

手順として、まず掛け算(縦 × 横)を使いながら10の倍数(10, 20, 30…)になるように石を移動します。

10の倍数で整地後、余り(1~9目)が出たらをこれを整えます。

(参考具体例は後述参照)

 

相手の陣地内の石を整える

 

 

④10の倍数で整えると下図のようになります。

このままだと白黒の境界線が分かりにくいので、陣地に影響が出ない石を交換しながら整えます。

 

 

 

⑤境界線を整えたら整地完成です。

この場合、黒が【10 + 10 + 20 + 2 = 42目】、白が【30 + 8 = 38目】となり、黒の4目勝ちとなります。

 

 

 

【参考】10の倍数の整地例

 

①10, 20目の整地パターン

 

10目、20目の整地例

 

 

②30, 40目の整地パターン

 

30目、40目の整地例

 

 

 

いかがだったでしょうか?

 

はじめはコツを覚えるまで繰り返す必要はありますが、やっていくと感覚的にスラスラできるかと思います。

また、遊びの中に足し算・引き算・掛け算が用いられているため、お子様の算数の復習としてもおすすめです♪

 

整地を覚えれば対局がどんどんできますので、これから囲碁を始めたい方はぜひ試してみて下さい。

 

 

それでは、また。

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